夙川教会の属する日本キリスト教会という会派は1872年福音主義プロテスタント諸教会派遣の宣教師たちの働きによって横浜に成立した日本最初のプロテスタント教会(日本基督公会)にその源を発しています。その後日本プロテスタント教会最大の教派となりましたが、太平洋戦争勃発の1941(昭16)年に宗教団体法によって日本基督教団成立に参加することとなりました。戦後宗教団体法が廃止されると信仰告白を大切にする教会を建てようとして旧日本基督教会の30数教会が教団を離れ1951年日本キリスト教会を創立しました。
その年の4月日本キリスト教会近畿中会創立中会において中会開拓伝道の指定を受けて同1951年7月8日最初の礼拝を高森安夫宅にて守り、伝道所開設式を行いました。これが夙川教会の始まりです。
わずか11名(小児2名を含む)で始まった集まりは、1958年には西宮市桜町に会堂を建てるまで成長し、1962年5月教会員数56名をもって独立教会建設式を行うに至りました。1965年4月には現在地を購入し、一粒社ヴォーリズ建築事務所の設計により新会堂を建て献堂式を行いました。
しかし1995年阪神淡路大震災によって会堂・牧師館は半壊。1998年、再び一粒社ヴォーリズ建築事務所の設計により総工費1億4,000万円で地下一階、地上二階の現会堂を建て、今に至っています。教会員数は119名(2010年末現在)です。